初めての海外VPS:申込から接続まで

最終更新: 2026-07-30

海外VPSで最初に詰まるのは技術ではなく、英語のフォームです。何をどう書けばいいかを、実際の項目に沿って説明します。

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全体の流れ

海外VPSを使い始めるまでの手順は、どの会社でもほぼ同じです。

  1. アカウント登録(メールアドレス・パスワード)
  2. 支払い方法の登録(クレジットカードなど)
  3. 本人確認(会社による)
  4. インスタンスの作成(リージョン・OS・プランを選ぶ)
  5. SSHで接続する
  6. セキュリティ設定

所要時間は30分程度。ただし本人確認がある会社では数時間〜1日待たされることがあります。

1. アカウント登録

メールアドレスとパスワードを入力するだけです。

2. 住所と支払い情報の入力

ここが最初の関門です。日本の住所を英語表記で、小さい単位から順に書きます。

「東京都渋谷区神南1-2-3 サンプルビル401」を例にすると、次のようになります。

フォームの項目入力する内容
First Name名(例: Taro)
Last Name姓(例: Yamada)
Address Line 11-2-3 Jinnan
Address Line 2Sample Bldg 401
CityShibuya-ku
State / ProvinceTokyo
Postal Code150-0041
CountryJapan
Phone+81 90 1234 5678

カードの登録情報と一致していることが重要です。不一致だと決済が通らないことがあります。

支払い方法

方法対応する会社
クレジットカード全社
PayPalVultr、Contabo、Linode、Hetzner、DigitalOcean、RackNerd
暗号資産Vultr、RackNerd
銀行振込Contabo、Hetzner(SEPA)

3. 本人確認

会社によって厳しさが大きく違います。

会社本人確認
Vultr緩い。初回にデポジット($10前後)を求められることがある
DigitalOcean緩い。$1程度のオーソリのみ
Linode中程度。身分証を求められることがある
Contabo中程度。法人名義だと通りやすい
Hetzner厳格。身分証の提出がほぼ必須。開通まで数時間〜1日
RackNerd不正検知が過敏。日本からの申込がキャンセルされることがある

すぐに使い始めたいならVultrかDigitalOceanを選んでください。Hetznerは安いですが、登録に時間がかかるので余裕のあるときに済ませておくのが賢明です。

4. インスタンスを作成する

リージョンを選ぶ

日本リージョンがあるなら、基本は東京です。詳しくはリージョンの選び方を参照してください。

OSを選ぶ

迷ったら Ubuntu の LTS 最新版 です。理由は単純で、日本語の情報量が最も多いからです。詰まったときに検索して答えが出る確率が違います。

プランを選ぶ

用途別の目安は用途別ページにまとめていますが、大まかには次のとおりです。

  • 小さいブログ・Bot: 1GB
  • 一般的な開発・アプリ: 4GB
  • Dockerを複数、Claude Code常駐: 8GB
  • ローカルLLM: 16GB以上

SSH鍵を登録する

作成画面で SSH Key を登録できます。必ずここで登録してください。 パスワード認証のまま公開すると、数分後には総当たり攻撃が始まります。

手元で鍵を作ります。

# 鍵を生成する(ed25519 が現在の推奨)
ssh-keygen -t ed25519 -C "your-label"

# 公開鍵を表示してコピーする
cat ~/.ssh/id_ed25519.pub

表示された ssh-ed25519 AAAA... で始まる1行をまるごと、VPSの管理画面のSSH Key欄に貼り付けます。

5. SSHで接続する

インスタンスが起動すると、管理画面にIPアドレスが表示されます。

# 鍵を登録した場合
ssh root@<IPアドレス>

# 鍵のファイル名を指定する場合
ssh -i ~/.ssh/id_ed25519 root@<IPアドレス>

初回は次のような確認が出ます。yes と入力してください。

The authenticity of host '...' can't be established.
ED25519 key fingerprint is SHA256:...
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)?

繋がらないときの確認順序

症状原因と対処
Connection refusedインスタンスがまだ起動中。数分待つ
Connection timed outIPアドレスの打ち間違い、またはファイアウォール設定
Permission denied (publickey)鍵が正しく登録されていない。管理画面のコンソールから入り直す
Host key verification failed過去に同じIPへ接続した記録がある。ssh-keygen -R <IP> で消す

どうしても入れない場合、多くの会社は管理画面からWebコンソール(ブラウザ上のターミナル)が使えます。そこからパスワードでログインして設定を直せます。

6. 最初にやるべきこと

接続できたら、その日のうちにセキュリティ設定を済ませてください。

公開したサーバーには、数分以内に総当たり攻撃が来ます。これは誇張ではなく、/var/log/auth.log を見れば実際に確認できます。

やるべきことは最低限のセキュリティ設定にまとめました。所要時間は10分程度です。

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よくある質問

住所は英語でどう書けばいいですか

日本の住所を逆順(小さい単位から)に書きます。「東京都渋谷区神南1-2-3 サンプルビル401」なら、Address Line 1 に「1-2-3 Jinnan」、Line 2 に「Sample Bldg 401」、City に「Shibuya-ku」、State に「Tokyo」、Postal Code に「150-0041」、Country に「Japan」です。

申し込みがキャンセルされました。なぜですか

海外VPSの不正検知は日本からの申込に対して過敏なことがあります。VPN経由でのアクセス、使い捨てメールアドレス、プリペイドカードは弾かれやすいです。通常の回線・メールアドレス・クレジットカードで再試行してください。それでも通らない場合はサポートに問い合わせると解除されることが多いです。

本人確認書類を求められました

HetznerとLinodeでは比較的よくあります。パスポートか運転免許証の画像を提出すれば通ります。個人情報の提出に抵抗がある場合は、要求されにくいVultrやDigitalOceanを選んでください。

OSは何を選べばいいですか

迷ったらUbuntu LTSの最新版を選んでください。日本語の情報が最も多く、詰まったときに解決しやすいです。

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