リージョンの選び方

最終更新: 2026-07-30

「近いほうを選ぶ」で大体は正解ですが、それだけだと失敗する用途があります。判断の順序を整理します。

当サイトは各VPS事業者のアフィリエイトプログラムに参加しており、リンク経由でのお申し込みにより報酬を受け取る場合があります。ただし掲載順位・評価・実測データは編集方針と計測結果のみに基づいており、報酬額による優遇は一切行いません。日本リージョンが無い事業者や、報酬が発生しない事業者も同じ基準で掲載しています。

判断フロー

上から順に当てはめてください。

1. レイテンシが体感や収益に影響するか

影響する → 日本リージョンがある会社(Vultr、Linode、Contabo、Oracle Cloud)から選ぶ。

影響しない → 全社が候補。コスパで選べるので、Hetznerなどが有力になります。

判断基準は次のとおりです。

影響する影響しない
ゲームサーバーCI/CD・ビルド
トレードBot定期バッチ・cron
日本ユーザー向けWebバックアップ保管
リモートデスクトップクローラー
VPN・踏み台非同期キュー処理
対話的なSSH作業Gitのリモート

2. 接続先はどこにあるか

ここを間違える人が多いです。

自分がアクセスする先ではなく、サーバーが通信する相手がどこにいるかで決まる用途があります。

用途基準にすべき対象
Webサイト訪問するユーザーの所在地
トレードBot取引所APIのサーバー所在地
FX(MT4/MT5)ブローカーの取引サーバー所在地
クローラークロール対象サイトの所在地
ゲームサーバープレイヤーの所在地

3. 東京か大阪か

日本リージョンを選ぶと決まったら、次はこれです。

結論として、レイテンシ差(6〜7ms)は判断材料になりません。実測値は次のとおりです。

サービス東京大阪
Vultr1.69ms7.85ms
Linode1.61ms8.62ms
Oracle Cloud2.87ms9.19ms

判断すべきは別の点です。

  • 在庫とプランの選択肢 — 東京のほうが選べるプランが多い傾向。GPUは東京のみのことも
  • 冗長構成 — 分散させるなら東京と大阪に分ける
  • 情報量 — 東京のほうがトラブル事例の情報が多く、詰まったとき解決しやすい
  • Oracle Cloudの無料枠 — 例外的に大阪のほうが在庫を取れる報告が多い

判断材料がなければ東京を選んでおけば無難です。詳しくは東京と大阪の比較にまとめました。

4. リージョンの世代を確認する

同じ都市名でも中身が違うことがあります。

リージョン名を信用しすぎない

これはこのサイトが繰り返し指摘している点です。

リージョン名は設備の設置場所を示すだけで、そこへ至る経路が最適である保証はありません。

実際に起きること:

  • 東京にサーバーがあるのに、経路が海外を経由して遠回りしている
  • 特定のISPからだけ経路が悪い
  • 夜間のピーク時だけ混雑して遅延とロスが増える

当サイトの実測でも、大阪リージョンへの経路はVultrが9ホップ、Linodeが17ホップと差が出ました。RTTは実用範囲でしたが、経路設計に違いがあることは数字で見えます。

実測してから決める

契約前に当たりを付ける方法と、契約後に確認する方法があります。

契約前:公開エンドポイントで測る

各社が公開している計測用ホストへ、手元から ping を打てます。

# Vultr 東京 / 大阪
ping -c 15 hnd-jp-ping.vultr.com
ping -c 15 osk-jp-ping.vultr.com

# Linode 東京 / 大阪
ping -c 15 speedtest.tokyo2.linode.com
ping -c 15 speedtest.osaka.linode.com

# 経路も見る
mtr -r -c 10 hnd-jp-ping.vultr.com

これは自分の回線からの実測なので、当サイトの数値より参考になります。 必ず自分で測ってください。

契約後:時間課金を使って比較する

Vultr、Linode、Hetzner、DigitalOceanは時間単位課金です。複数リージョンに同時に立てて、実際の接続先へ測ってから選べます。

4リージョンに立てて3時間比較しても、合計で数十円程度です。

VultrPR時間単位課金。複数リージョンの同時比較が数十円で済む
公式で料金を見る

リージョンは後から変えられない

多くの会社では、インスタンスのリージョンを直接変更できません

移行するには次のどちらかが必要です。

  1. スナップショットを取り、別リージョンで復元する
  2. 新規に立てて、データを移行する

いずれもIPアドレスが変わるため、DNSの更新やファイアウォールの設定変更が発生します。最初の選択を慎重に行うほうが、後から移すより遥かに楽です。

だからこそ、時間課金で事前に実測する価値があります。

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リージョンは実測してから決める

Vultrは時間単位課金で、東京・大阪・シンガポール・米国・欧州が同一アカウントで選べます。候補を並べて測り、勝ったリージョンだけ残せます。

  • 日本リージョン: 東京・大阪
  • 最安 $2.50〜 / 時間単位
  • 東京・大阪の2拠点で日本からのレイテンシが最小

上記は広告リンクです。新規登録クレジット(金額・期間はキャンペーンにより変動)。価格・特典は公式サイトの表示が最新です。

よくある質問

リージョンは後から変更できますか

多くの会社では、インスタンスのリージョンを直接変更することはできません。スナップショットを取って別リージョンで作り直すか、新規に立て直して移行する必要があります。最初の選択は慎重に行ってください。

リージョン名が同じなら性能も同じですか

同じとは限りません。Linodeの東京は世代が分かれており、新しい jp-tyo-3 は新世代ハードウェアです。同じ会社の同じ都市でも、拡張リージョンのほうが性能や機能が良いことがあります。

複数リージョンに分散させる意味はありますか

あります。同一リージョン内の冗長化はデータセンター障害に弱いため、東京と大阪に分けることで地域単位の障害に耐えられます。VultrとLinodeはどちらも両リージョンを持ちます。

Vultr: $2.50〜PR・アフィリエイトリンク
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