日本からの実測レイテンシ

最終更新: 2026-07-30

「東京リージョンあり」と書いてあっても、実際に速いかは測らないと分かりません。当サイトが東京の計測ノードから取得した一次データを公開します。

当サイトは各VPS事業者のアフィリエイトプログラムに参加しており、リンク経由でのお申し込みにより報酬を受け取る場合があります。ただし掲載順位・評価・実測データは編集方針と計測結果のみに基づいており、報酬額による優遇は一切行いません。日本リージョンが無い事業者や、報酬が発生しない事業者も同じ基準で掲載しています。

スペック表には書かれていない情報を出すのが、このページの役割です。

実測結果

サービスリージョン平均RTT最小ゆらぎロスホップ
Linode (Akamai) 東京 (jp-tyo-3)
1.0ms
0.7 0.2 0% 9
Vultr 東京 (nrt)
1.0ms
0.5 0.4 0% 7
Oracle Cloud 東京 (ap-tokyo-1)
2.0ms
1.8 0.4 0% 8
Linode (Akamai) 大阪 (jp-osa)
8.3ms
7.9 0.3 0% 17
Oracle Cloud 大阪 (ap-osaka-1)
8.6ms
8.3 0.2 0% 6
Vultr 大阪 (osa)
9.0ms
7.3 4.1 0% 9
Vultr ソウル (参考)
32.1ms
31.4 1.1 0% 10
Hetzner シンガポール (sin)
67.0ms
66.9 0.1 0% 3
Vultr シンガポール (参考)
68.0ms
67.4 1.4 0% 9
Linode (Akamai) シンガポール (参考)
68.6ms
67.2 2.5 0% 10
DigitalOcean シンガポール (sgp1)
74.7ms
74.2 0.8 0% 16
Vultr ロサンゼルス (参考)
107.2ms
107.1 0.1 0% 9
DigitalOcean ニューヨーク (nyc3)
140.4ms
140.2 0.2 0% 16
Vultr アムステルダム (参考)
225.9ms
225.0 1.1 0% 15
Hetzner ドイツ (fsn1)
235.6ms
229.8 8.8 0% 11
Hetzner フィンランド (hel1)
243.7ms
241.5 3.7 0% 12

計測日時: 2026-09-15T21:25:15+02:00 / 計測地点: 日本国内(東京) / ICMP ping x10 + MTR x5。計測方法の詳細

読み取れること

日本リージョンは圧倒的に速い

東京リージョンへの往復遅延は 1〜3ms程度。これは国内VPSと区別がつかない水準です。「海外VPSだから遅い」という前提が、日本リージョンを選んだ時点で崩れることが数値で確認できます。

大阪リージョンでも 8ms前後。首都圏から使っても十分に実用的です。

VultrPR東京・大阪の2拠点とも当サイトの実測で最小クラス。大阪への経路も素直で安定
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距離はそのまま遅延になる

日本リージョンを持たない会社を選ぶと、最寄りでもこうなります。

接続先実測RTT東京比
東京1.0ms基準
ソウル32.1ms約19倍
シンガポール67〜75ms約40倍
ロサンゼルス107.2ms約63倍
ニューヨーク140.4ms約83倍
欧州(独・蘭・芬)224〜233ms約135倍

Hetznerのような欧州系を日本から直接使うと、往復220ms超になります。SSHでコマンドを打つと明確に引っかかる水準です。シンガポールリージョンがあれば約68msまで縮みますが、それでも東京の40倍です。

経路の質は会社によって違う

同じ「大阪リージョン」でも、経路のホップ数に差が出ました。

サービス大阪リージョン RTTホップ数
Vultr8.99ms9
Oracle Cloud8.58ms6
Linode8.31ms17

Linodeの大阪リージョンは17ホップと、他社の2倍近い経路を通っています。RTT自体は8.3msと実用範囲なので実害は出ていませんが、経路が長いぶん途中の混雑や障害の影響を受けやすい構造ではあります。

こうした違いは公式のスペック表には一切書かれません。リージョン名は設置場所しか示さないという、このサイトが繰り返し指摘している点がここに表れています。

シンガポールはどこも横並び

シンガポールリージョンは Hetzner 67.0ms、Linode 68.6ms、Vultr 68.0ms、DigitalOcean 74.7ms と、どこを選んでも大差ありません。日本リージョンがない会社同士でレイテンシを比べる意味は薄いということです。

その場合は素直にコスパで選ぶべきで、そうなると Hetzner の優位がはっきりします。

家庭・一般回線から見たRTT

上の表はデータセンター内から測った値です。実際の利用者が体験する値はこれより大きくなります。 その差を数字で出したのがこの表です。

日本国内の家庭・一般回線(KDDI、SoftBank、BIGLOBE、ARTERIA、Asahi Net など)に置かれた観測点から、各社の日本リージョンへ同時に測っています。

観測点(家庭・一般回線)Vultr
東京 (nrt)
Vultr
大阪 (osa)
Linode (Akamai)
東京 (jp-tyo-3)
Linode (Akamai)
大阪 (jp-osa)
Oracle Cloud
東京 (ap-tokyo-1)
Oracle Cloud
大阪 (ap-osaka-1)
Contabo
東京 (jp)
Tokyo
KDDI AS2516
3.610.93.611.04.210.54.9
Tokyo
Oracle AS31898
1.610.31.68.80.78.82.0
Matsuyama
ARTERIA Networks AS17506
15.79.415.89.016.29.917.2
Toyohashi
NTT DOCOMO BUSINESS AS4713
18.410.721.712.020.511.820.0
Osaka
Oracle AS31898
9.31.28.40.98.40.38.1
Nagoya
Chubu Telecommunications Company AS18126
8.85.08.66.410.16.08.8
Fukuoka
Asahi Net AS4685
13.96.413.36.113.713.313.6
Hamamatsu
Asahi Net AS4685
23.816.322.815.723.823.223.7
Tokyo
NTT PC Communications AS2514
6.614.16.813.68.315.67.8
Tokyo
ARTERIA Networks AS2519
6.012.06.411.96.713.48.1
中央値9.310.78.610.910.111.88.8

単位はms(平均RTT)。計測日時: 2026-09-15T21:25:56+02:00 / ICMP ping x8、日本のeyeball-networkプローブから / 観測点: Globalping (https://globalping.io)。計測方法の詳細

会社差より観測地点差のほうが大きい

この表でいちばん効いているのは、縦の差(どの回線から繋ぐか)が横の差(どの会社か)より一貫して大きいことです。

同じ会社の同じリージョンでも、都市部の観測点と地方の観測点では数倍の開きが出ます。一方、同じ観測点から見た各社の差は数msに収まることがほとんどです。

DC内の値との差

同じリージョンに対して、DC内からは1〜2ms台、家庭・一般回線からは十数ms前後という桁で出ます。これまで「計測ノードはDC内なので家庭回線より良い値が出る」と但し書きしてきたものが、この2つの表を並べることで具体的な差として確認できるようになりました。

観測点はGlobalpingの公開プローブ網を利用しています。当サイトの自前計測ではないため、出典として明記します。

ディスクI/Oの実測

レイテンシと並んで体感を左右するのがディスクです。当サイトが実際に契約しているインスタンス上で fio を実行した結果です。

サービス / プラン ランダム読み 4Kランダム書き 4K 連続読み 1M連続書き 1M CPU(単一 / 全コア)
Contabo
tokyo
Cloud VPS (8vCPU/24GB)
29,995.5 IOPS
117.2 MB/s
25,976.3 IOPS
101.5 MB/s
959.8 IOPS
959.8 MB/s
533.2 IOPS
533.2 MB/s
0.472s / 0.741s
8コア

fio による実測(direct I/O、512MBファイル、各15秒)。CPUは同一スクリプトでの相対比較用で、値が小さいほど速い。計測日: 2026-07-30

Contabo東京の実測値は、ランダム読み4Kで約30,000 IOPS、連続読みで約960MB/s。格安帯のNVMeとしては十分な水準です。「安いから遅いのでは」という懸念は、少なくともディスクについては当たりません。

契約している会社が増え次第、他社の数値も追加します。

未計測のもの

正直に書いておきます。

  • Contabo 東京への「DC内から」のRTT — 当サイトの計測ノード自体がContabo東京の実機なので、自分自身へ測ることになり意味のある値になりません。上の表でContabo東京が空欄なのはこのためです。ただし家庭・一般回線から見たRTTは計測できています(外部の観測点から当サイトの計測ノードへ測っています)。ディスク性能も実機の実測値です。
  • 他社のディスクI/O — 契約していない会社は測れません。順次追加します。
  • 帯域(スループット) — 相手のサーバーに負荷をかけるため、公開エンドポイントに対しては測りません。

この数値の使い方

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自分の回線から実測する

Vultrは時間単位課金です。東京と大阪に1台ずつ立てて自分の環境から測り、遅いほうを消す。この検証が数十円で済みます。

  • 日本リージョン: 東京・大阪
  • 最安 $2.50〜 / 時間単位
  • 東京・大阪の2拠点で日本からのレイテンシが最小

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計測方法

再現できないデータには意味がないので、手順とスクリプトを公開しています。詳しくは計測方法のページを参照してください。

よくある質問

この数値はどこから計測したものですか

東京に設置した計測ノードから、ICMP echo(ping)15回とMTRによる経路解析を実行した実測値です。計測方法の詳細は計測方法のページで公開しています。

自分の環境でも同じ数値が出ますか

出ません。レイテンシは利用するISPと回線種別に強く依存します。この数値は各リージョンの相対比較として読んでください。絶対値は自分の環境で測る必要があります。

なぜContaboの東京リージョンだけDC内からの数値がないのですか

当サイトの計測ノード自体がContabo東京の実機だからです。自分自身にpingを打つことになるため、意味のある値になりません。ただし家庭・一般回線から見たRTTのほうは、外部の観測点からこの計測ノードへ測っているので掲載しています。

家庭回線から見た数値はどうやって測っているのですか

Globalpingの公開プローブ網のうち、日本国内の家庭・一般回線(KDDI、SoftBank、BIGLOBE、ARTERIA など)にある観測点から各社の日本リージョンへpingを実行しています。1回の計測では全社とも同じ観測点集合を使うため、会社間の比較が成立します。ただし観測点の顔ぶれは日によって変わるので、時系列の比較には使えません。

ホップ数が多いと遅いのですか

必ずしもそうではありませんが、同じ距離ならホップ数が少ないほうが経路として素直です。実測でも大阪リージョンへの経路はVultrが9ホップ、Linodeが17ホップと差が出ており、経路設計の違いが見えます。